反射 2023/03/14

反射神経っていうのは防御と攻撃を兼ね備えていないと生き物としてしぬのでたぶんそれはそうなんだけど、サバイバルではない日常の中で、受け取る言葉や生まれる感情についての脊髄反射ていうのは一旦寝かせることができるのだなとわかってきた。そしてそのほうが心のダメージが少ない。

誰かに何かドキッとするようなことを言われた時、他人のアクションになぜかカッとしてしまう時、それが自分や誰かに向けられた明確な攻撃だとしたらすぐに対応していいものだけど、攻撃だと思い込む、ってこともよくあるなと。そこで反射でバッと反応してしまうと間違った軋轢や心の傷を生む気がした。
それは感情の反射、みたいなものでもあって、相手のアクションに対して咄嗟にザワッとして傷付いたり怒ったり悲しんだりする時って、相手の意図を理解する余裕もなく確認もせずに思い込み、想像が一瞬で膨らみ、どんどん嫌な動悸がしてしまう、みたいな、ある種の感じやすさに対する防御反応だと思うんだけど、それも寝かせられる類の反射っぽいなあと。

これは「怒るな」って話とは全く別で、明らかな攻撃や悪意や間違っていることについての反射神経は鍛え上げていきたいところであるので間違えたくないんだけど。

そうではない、反射のバグみたいなものを自分で理解すると怖くないな、って思ったという話。受け取ったものを一旦寝かせることで、丁寧に練った対応(そこには相手や物事への敬意、思いやりも含まれる)が可能になり、結果、なーんだそういうことだったか!になったり、スマートに対応できた自分に自信がついたりして、無駄な傷つきが減る、という体験を最近いくつかしている。